私たちのルーツ

2020年、不二聖心女子学院は創基100周年を迎えました。

日本の聖心姉妹校の中で、不二聖心女子学院は、
唯一、前身となる学校をもっています。

1世紀前、岩下清周・壮一親子の信仰とヒューマニズムに根ざした学び舎「温情舎」が誕生しました。
そのカトリックの教育に基づく自由闊達な校風と人間教育の理念は聖心の教育に引き継がれ、今日の不二聖心女子学院に繋がっています。

現在、不二聖心女子学院の生徒は、
聖心会の創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラの足跡を辿る「ルーツへの旅」を行っています。

創基100周年の記念の年には、聖マグダレナ・ソフィア・バラの創立の熱い思いに直接触れてみたいという卒業生の思いが結実し、卒業生が参加する「ルーツの旅」も企画されました。

守護聖人のお名前を戴いている同窓会として、聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンと温情舎小学校初代校長の岩下壮一神父様の所縁の地へも足を延ばし、2020年度のドゥシェーン会活動テーマ「聖女の思いを受け、先人への感謝と共に、繋ぐ、架け橋の使命として」の集大成の企画となるはずでした。

聖心の家族である私たちのルーツを改めて振り返り、未来に思いをはせる時間を持っていただけましたら幸いです。

日仏伊の聖心会シスターをはじめ、不二聖心女子学院校長様のシスター大原の多大なご指導ご協力をいただき、いよいよという時に、
新型コロナウイルスの感染拡大により、残念ながらこの企画が日の目を浴びることはありませんでした。

この企画にあたり、不二聖心女子学院校長様のシスター大原がお言葉を、またドゥシェ-ン会顧問の蒔苗博道先生が初代校長の岩下壮一神父様や不二聖心にゆかりのある方々のことについて、特別にご寄稿くださいました。

実際にその地を訪れることは叶いませんでしたが、聖心の家族である私たちのルーツを改めて振り返り、未来に思いをはせる時間を持っていただけましたら幸いです。