活動報告
2019.05.25
第63回ドゥシェーン会通常総会
新緑の眩しい5月11日、不二聖心女子学院にて第63回通常総会が執り行われました。
第1部は、
まずはじめに JASH会長・村上直子様よりご挨拶をいただきました。
「JASHの日」という各同窓会の報告会や「スタディグループ」という勉強会などの主だった活動の他に私たちは皆JASH(日本聖心同窓会)、AMASC(世界聖心同窓会)のメンバーであり、そして聖心家族の一員であり、望めば世界中の同窓生に受け入れてもらえる特権を持っているのだということを、今年の春に来日した一人のアメリカの聖心卒業生を例にお話くださいました。
Sr.大原眞実校長様からは、
県外からの新入学生の増加に伴い寄宿舎が新築されること、オーストラリアの聖心に倣い、聖心らしい教育を司る教員・ミッションコーディネーターを設置したこと、ゴルフ部が始動したこと、上靴が黒のバレエシューズに変更されることなど学院の様々な変化のご報告がありました。 一方、不二聖心らしさを守り続けて行く上でシスターや卒業生の存在が必要であること、不二聖心らしさと言える広大な自然を活かしたESD(持続可能な開発のための教育)を益々強めて行きたいとお話くださいました。
ドゥシェーン会顧問・蒔苗博道先生からは、
「揺れ動く社会の中で揺るぎない教育」に通ずるような卒業生の活躍、また卒業生の協力が学院のキャリア教育にも活かされていること、寄宿舎の名前を「第二のマドレーヌの集う場所」という思いを込め、『セントマドレーヌ』と名付けたこと、各界で活躍する不二の卒業生から生きる姿を学び、支えをいただき、共に学院も歩んでいきたい。というお話をいただきました。
ドゥシェーン会会長からは、今年度の活動テーマと、活動予定の発表がありました。
8月31日に聖心大にて「総幹事会」を開催。
今年は日本テレビ、「天才!志村どうぶつ園」を監修されている、光が丘動物病院院長の飯塚修先生を講師にお招きします。どなたでもご参加いただけます。
9月28・29日には去年に引き続き、「墓所の掃除と祈りの会」を開催します。
また、温情舎創起100年に当たる来年2020年、聖マグダレナ・ソフィアの月の5月にドゥシェーン会初の企画、卒業生のための「ルーツの旅」催行の発表がありました。
その後、2018年度活動報告・収支決算報告・監査報告とその承認、東京支部長・関西支部長より支部活動の紹介がありました。 海外体験学習援助金・秋のつどいの収益金より寄付金を今年度も学院に贈呈させていただきました。
第2部は、
懐かしい先生方・卒業生を講師に招き、模擬授業をしていただきました。
1時限目は、シスター奥井による『宗教』
あっという間の20分間。シスターからの「何故不二聖心の同窓会はドゥシェーン会というのか?」という 問いかけに卒業生が答える様は、まさに学生時代の授業を彷彿とさせる景色でした。
2時限目は、田中先生による『体育』
健康寿命を延ばす7つの項目の紹介がありました。 また御歳70歳とは思えない素晴らしい身のこなしで、柔軟力をご披露いただきました。
3時限目は金窪先生による『倫理社会』
チョーク片手に大胆に授業をする姿は当時の先生そのもの。
死生観ついて考える授業は、キリスト教的見地による死者への向きあい方について。
「依り代」として、亡くなられた方に寄り添い、思い、共に生き続けること。
歳を重ねた私たちにとって、心に「染みる」ものでした。
4時限目は、24回生飯田美佐子さんによる『音楽』
ミニ聖歌集を片手に皆で歌声を響かせました。
「あめのきさき」の二部合唱指導、聖マグダレナ・ソフィアの「さつきさやけき」、 「我等は常に一ならん」、最後は「校歌」で授業を締めくくりました。
束の間の授業でしたが、 昔を懐かしむ声、どよめき、歓声など様々な表情が見られました。 皆様にとっても、学生時代に戻った感覚で、ほっこりとするひと時だったのではないでしょうか。
母校を守り続けてくださっている全ての方々に感謝の意と、私たちも変化に対応しながらも、聖心のスピリットを守り続けて行きたいと思う瞬間でした。
今年度の活動テーマにもあるように「聖女の思いを受け、先人への感謝とともに、繋ぐ、架け橋の使命として」過去から未来へその思いを、繋いでいきたいと思います。