お知らせ

2022.02.14

【募集】3/1 ミニ講演会のお知らせ

日本経済新聞「Beautiful Books」のコーナー(2022年2月6日付)にて、ドゥシェーン会会員山本貴代様(30回生)が立ち上げられた出版社「みつばち文庫」の本『ENCOUNTERS IX -Life Cute and Beautiful いきものたち』が紹介されました。(「みつばち文庫」についてはページ下部参照)
これがひとつのきっかけとなり、不二聖心中学3年生の国語の授業で、その本の著者T.T.Tanaka様をお招きしたミニ講演会が行われます(担当教諭:教頭 蒔苗先生)。
学院のご厚意により、本講演会はドゥシェーン会会員にもzoom配信にて公開されます。
ご視聴ご希望の同窓生は、2月26日(土)までに下記に記載のメールアドレスまでお申し込みください。

日 時:2022年3月1日(火)13:00~13:40

テーマ『写真活動 “ENCOUNTERS” から気づいたあんなことこんなこと』(仮)

講演者T.T.Tanaka様(フォトグラファー)
いろいろないきもの、人々、自然など、国内外のさまざまな遭遇を作品にする。性別、年齢、職業、宗教、国に関係なくさまざまな生活をしている人たちに出会い、その中で見えているものの多様性と同時に、受け止め方の多様性を大切にする。

内 容:写真作品(最新刊の写真集『ENCOUNTERS IX -Life Cute and Beautifulいきものたち』からも何点か)を生徒たちと一緒にカジュアルに楽しみながら進めていきます。講演会を通して、私たちの住むコミュニティーも自然も地球も、様々であるがゆえに素敵ですごいことを感じていただけたら幸いです。当日は、みつばち文庫の山本様にもご同席いただきます。

申込先:event.t.t.tanaka@gmail.com
ご視聴ご希望の方は、氏名・回生を明記の上、上記メールアドレスまでお申し込みください。
zoomの詳細をお送りいたします。


◆みつばち文庫を作ったわけ 山本貴代(30回生)
私が中学生の頃、壁一面に作られた自宅の本棚の下段には、童話の本がぎっしり詰まっていましたが、兄も妹も、もう誰も読みません。そこで、母は自宅のリビングを近所の子どもたちに開放して、「みつばち文庫」という場を作りました。
「山本さんところへ行ってくる」と一度ランドセルを置いて、子供たちがうちに来ていました。思い思いに本を読んだり、母に悩みを相談したり、おやつを食べたり、捨て猫を飼ってと持ってきたり、、、今思えば、ちいさな学童みたいでした。
童話を書いていた母は、元々心理学の児童カウンセラーでもありましたので、子どもたち話を聞くのは慣れていました。
確か火曜日の放課後です。私が部活から疲れて帰ってくると見知らぬ子供たちが母を独り占めしている。そんな「みつばち文庫」、私は実は大嫌いでした。
それから長い時が経ち、母が病に倒れ、生きる気力を無くしていた晩年に、少しでも元気づけようと、母が昔書いた童話の中で一番のお気に入りの作品を絵本仕立てに作ろうと思いました。「絵本を持っていろんなところでお話会を開こう」。そう母に提案すると、「大袈裟にしないでね」と、でもちょっと嬉しそうに微笑みました。あれこれ話し合い、校正をしたり、後書きを書いたり、そんなときは生きる気力が見えました。クラウドファンディングに挑戦して作ろうとしていた途中に母は突然他界しました。
絵本が出来上がったとき、これを機会に、母の大切にしていた想いも引き継ごうと思いました。
私は母のように、子どもを集めての場は作れませんので、「子どもたちに読書のワクワクする楽しさを伝えたい」をコンセプトにひとり出版社を立ち上げたというわけです。今では、子どもだけでなく、みんながワクワクすればいいかなと思っています。
One piece of happiness for your daily life by Mitsubachibunko Publishing
今年で3年目。3冊出版することができました。